
私は、昔から人の話を聞きながら
自分のことを考えてしまうところがあります。
あの人はこうなんだ。
では私はどうなんだろう。
そんなふうに。
以前は、
人と比べてしまう自分に
少し罪悪感がありました。
でも、ある言葉を聞いて
とても腑に落ちたことがあります。
それは
鏡を増やして自分を見る
という考え方でした。
私は人と比べていたのではなく、
人との違いを通して
自分の輪郭を見ていたのかもしれません。
人と話すと
その人との違いが見えてきます。
その違いが
自分というもののカタチを
少しずつ浮かび上がらせてくれるような
考えてみると、
作品をつくるときも
同じ感覚があります。

たくさんの表現を見て
たくさんの作品に触れ
その違いを感じる。
その中でちょっとずつ
自分は何をつくりたいのか
何に惹かれているのか
が見えてきます。
私は
カタチそのものよりも

カタチが生まれる境界や
関係の中に現れる変化に
興味があります。
空間の中で
糸が張り巡らされ
線が生まれ
光や時間によって
少しずつ状態が変化していく
そのとき
見えてくるものは
物そのものではなく
関係の中で浮かび上がる輪郭
なのかもしれません。
人も
作品も
同じだと思っています。
違いの中で
輪郭が生まれる。
私は
その瞬間を
見つめていたいと思っています。
画像は、『ハートフィールドギャラリーで展示したfor beautiful human lifeでのコラボ作品』



