
私は、かけた時間で価値を示そうとしてきました。
糸を何重にも重ねて、
空間いっぱいに張り巡らせて、
この量、
この時間、
この積み重ねを見てほしい、と。
努力が見えれば、
私の深さも伝わると思っていたのです。
でもある日、言われました。
「かけた時間を見せるのって、いらなくない?」
その言葉に、すぐには何も返せませんでした。
時間は、私にとって盾のようなものでした。
時間があれば、浅いとは言われない。
時間があれば、軽く扱われない。
でも、もしその盾を持たないとしたら。
私は、何で立てばいいの?
もしかしたら、
私は知らないうちに
“努力”で自分を守っているのかもしれません。
写真、映像は2024.哲学たいけん村無我苑での個展にて
『航海』
犬飼裕哉さん(ピアノ演奏)有馬佑治さん(映像)宮嵜 祥子(せんい作品)のコラボ作品













