【11】【作品タイトル】変容
【作品解説】
水は液体、固体、気体と温度により、状態変化を起こす
ガラスも水の性質と似て温度変化でカタチを変える
一つのものが変容し、別の何かになる
変化変容を繰り返すけれど、ガラスというものは変わらない
そのガラスに糸を組み合わせることで、別の魂を吹き込む
【青木邦恵 作品コメント】
宮嵜さんとの制作にあたって
ガラスの素材のもつ透過する光、マットな仕上げによる内側にとどまる光を美しいと感じ
キャスティング(鋳込み)を主に制作活動をしています。
10年程前に宮嵜さんと展覧会でご一緒した際、「私 と青木さんの作品は似ている気がします。
大胆でいてとても繊細なところが。」と仰られていて、その言葉がとても印象深かったのを
今もはっきりと覚えています。
今回の出品にあたりお話を頂いた時は共同制作は大変に難しいと感じましたので、
糸の世界に色を添えるブルーの揺らぎのあるガラス素材で作品協力させて頂きました。
かろやかな糸の造形によって大きく広がる水のイメージ。
宮嵜さんの創造が生きる空間になることと、とても楽しみにしています。青木邦恵
【宮嵜 祥子 作品コメント】
もともとガラスという素材が好きでした。透明感と重厚感。それは糸にはない性質のものです。その相反する素材との組み合わせは、私の心をワクワクさせ、創作意欲を湧き立たせてくれました。
10年以上前に青木さんとグループ展でご一緒してから、いつか一緒に展示できたら嬉しいなと思っていました。今回、私がやりたいことに対しての提案や助言は魅力的すぎて選択肢を絞るのが大変なほどでした。
そして何度も重ねる打ち合わせの中で青木さんの人柄や制作に対するプロ意識を学び、敬意をもって私が感じたガラスと糸の表現をしました。
青木邦恵 AOKI KUNIE
1982年 大阪府生まれ 岐阜県在住
2009年 倉敷芸術科学大学工芸学科ガラス工芸コース卒業
個展
2009年 儚夏 青木邦恵ガラス展 HEART FIELD GALLERY 愛知
2010年 青木邦恵ガラス展 後楽荘 岐阜
2011年 目蓋 青木邦恵ガラス展 blanka 愛知
2012年 青木邦恵ガラス展 GRASSE 愛知
明かりがなくなることなない 青木邦恵ガラス展
HEART FIELD GALLERY 愛知
2013年 浸透 青木邦恵ガラス展 iTohen 大阪
2015年 結晶 青木邦恵ガラス展 HEART FIELD GALLERY 愛知
2017年 留水 青木邦恵ガラス展 HEART FIELD GALLERY 愛知
音紋 青木邦恵ガラス展 galerie deux scene 愛知
2019年 光の中のガラス展 山画廊 三重
2021年 FUSION イノハノ美術 岐阜
グループ展 他多数
2009年 家の器 SOUKA 島根
2013年 ROHDOKU舞台装飾 HITOMIホール 愛知
2015年 新鋭工芸作家三人展 アートサロン大丸 京都
2020年 11FOCUSES イノハノ美術 岐阜
2023年 或る日の青 イノハノ美術 岐阜