
私にとっての「鉛筆」は針金を芯にいれた糸です
制作を始めるとき、私はまず針金に糸を巻いてから向き合い始めます。
それは、まるで絵を描く人が筆や鉛筆を手にするのと同じことかもしれません。
デッサンで鉛筆の濃さを使い分けるように、私は感覚に合った太さや硬さの針金を選びます。
12号〜20号までの細さ、針金同士を撚り合わせたものなど、種類はいろいろ。
ひらめきにすぐ応えられるように。
「あれ?この素材じゃ出したい感じにならなかった…」とならないように。
糸を受け止めてくれる“芯”を、あらかじめ整えておくようにしています。













