今日は、何気なく木のスプーンを手に取りました。
粒コーンスープをかき混ぜながら、
コーンがスプーンに絡みついて動く様子を眺めていました。
そのとき、ふと思ったのです。

ああ、私はこの木のスプーンかもしれない。
器は、場所。
スープは、その場の空気。
粒コーンは、そこにいる人たち。
私はかき混ぜる。
沈んでいる粒が浮かび、
偏っていた温度が均され、
空気がゆっくり循環する。
でも、飲もうとした瞬間、
絡んでいたコーンはすっと離れました。
「そんなもんだよね」
そう思って、少し笑いました。
混ぜることはできる。
循環を起こすこともできる。
けれど、どう受け取るか、
どのタイミングで動くかは、その粒の選択。
これは、教室でも同じだと思っています。

私はその子の特性を見て、
今その子に合う素材や問いを差し出します。
空気を動かし、
混ざりやすい場をつくる。
でも、無理にえぐらない。
無理に引き出さない。
興味を持つかどうか。
一歩踏み出すかどうか。
それはその子自身のタイミング。
つむぐアート教室は、
何かを押しつける場所ではなく、
それぞれが粒のまま、
混ざり、動き、
やがて自分ですくい上げる場所でありたいと思っています。
今日はそんなことを感じながら、
スープを最後まで味わいました。
画像は、児童クラスの織り機のレッスンのひとこま



